コーポレートサイトで失敗しないCMS選定と導入のポイント

  1. コーポレートサイトで失敗しないCMS選定と導入のポイント

INIでは多くのコーポレートサイトの構築とCMS選定、導入を行ってきました。コーポレートサイトの目的、CMSの導入の目的、CMSで運用が想定されるコンテンツなどを整理した上で、INIが考えるコーポレートサイトにおける失敗しないCMS選定と導入のポイントをご紹介します。

目次

コーポレートサイトの目的とは?

コーポレートサイトの目的は多岐に渡ります。以前は会社の看板や名刺といった販促物の一つとして取り扱われていたコーポレートサイトが、今は、「顧客」「求職者」「投資家」「その他のステークホルダー」などの接点として、またコミュニケーション活動の場として、企業価値を高める大切なツールになりました。

コーポレートサイトの目的(例)

  • 見込み顧客に向けたサービス・商品等の認知活動
  • 顧客エンゲージメントを高める企業活動
  • 投資家に向けたIR活動
  • 求職者に向けた採用活動
  • 社内外問わずに向けた企業ブランディング、認知活動

など

コーポレートサイトのステークホルダーは誰か

コーポレートサイトには、企業活動の全ての情報が網羅的に整理されており、ステークホルダーがいつでも参照でき、いつでも企業と対話できる仕組みが備わっていなければなりません。

図版1_ステークホルダー

CMSの導入目的と自社運用のメリット

コーポレートサイトのCMSの導入・構築はWeb開発会社に依頼し、サイト公開後の運用業務は自社内で行うというスタイルが主流です。CMSを導入することで、専門知識がない方でも「定型化された」Webページやコンテンツ運用をすることができます。

自社運用のメリット

  1. 自社内でサイト運用ができる
    定型化されたWebページやコンテンツ運用は専門知識がなく作業ができる
  2. コストと時間の削減ができる
    自社内で運用することで、コストと期間を削減できる
  3. サイト品質の担保ができる
    誰が運用しても、CMSテンプレートにそって運用することでサイトの品質を保つことができ、Webガバナンスの向上も実現できる

コーポレートサイトで更新頻度の高いコンテンツとは?

CMSのメリットを享受するにはコーポレートサイト全体にCMSを導入するのではなく、更新頻度の高いコンテンツをCMS化の対象にすることがポイントとなります。

コーポレートサイトで更新頻度の高いコンテンツ例

  • ニュース/お知らせ
  • 事例
  • ブログ/コラム
  • IR情報

IR情報はIR系に特化したツール※を入れることをおすすめするため、主に「ニュース/お知らせ」「事例」「ブログ/コラム」の3つのコンテンツがCMSの導入に該当します。

※IR情報は他コンテンツと異なる要件が多く(数値のグラフ化や、株価などのリアルタイム更新)など一般的なCMSをカスタマイズするのではなく、予めIRに特化したシステムを選択するのがおすすめです。

コーポレートサイトで失敗しないCMS選定と導入のポイントとは?

ここまでを踏まえて、コーポレートサイトに最適なCMSの選定ポイントとは何でしょうか?

コーポレートサイトは、会社の顔でもあり、営業部門や製品部門の顔でもあります。そして、採用活動やIRの場でもあり。多くの企業にとっては、組織横断プロジェクトになっています。もちろん情報システム部門もインフラやシステム導入を支援しており、とても多くの人が関わるプロジェクトとなります。

プロジェクトに関わるメンバーが納得できるCMSとは、どのような観点で選んでいけばよいのでしょうか?

選定と導入の3つのポイント

  • ポイント1:想定する規模とコストがフィットしているか
  • ポイント2:セキュリティが自社の運用ポリシーとフィットしているか
  • ポイント3:想定するコンテンツがカスタマイズなしで実装/運用が可能か

ポイント1:想定する規模とコストがフィットしているか

小~中規模(1つの指標例として1,000ページ以下など)のコーポレートサイトであれば、INIの経験則上、ライセンス費用が安価なCMSで十分運用が可能です。具体的にはMovable Type、PowerCMS、WordPressなどが該当します。

図版2-2_想定する規模とコストがフィットしているか

ポイント2:セキュリティが自社の運用ポリシーとフィットしているか

WordPressを始めとするOSS(オープンソースソフトウェア)は世界的に利用者が多いがゆえに、セキュリティリスクにもさらされやすい状況です。しっかりセキュリティパッチの運用が実施できる体制があるかが導入の重要なポイントです。
INIの経験則では、有償のCMSでメーカーがサポートを受けながら体制をつくることがおすすめです。

図版3_セキュリティが自社の運用ポリシーとフィットしているか

ポイント3:想定するコンテンツがカスタマイズなしで実装/運用が可能か

前述のコーポレートサイトで更新頻度が高いコンテンツにCMSを導入する場合、多くのコーポレートはライセンス費用が安価なCMSが選定可能です。

ただし、注意点があります。それはカスタマイズをしすぎないことです。
どのようなCMSでもカスタマイズは可能ですが、その結果、バグ発生、セキュリティアップデートにコストが掛かる可能性があります。さらにセキュリティリスクも高まるため、多くのCMSを手掛けたINIの経験則としては、カスタマイズしすぎないことが重要だと考えています。

まとめ

INIが考えるコーポレートサイトで失敗しないCMS選定と導入のポイントをご紹介してきました。大規模なCMSをサイト全体に導入、初期コストの増大、機能過多だが運用しきれていない、セキュリティリスクにさらされているなど多くの失敗ケースを見てきました。

ぜひご紹介したポイントを参考にしていただき、自社にフィットしたCMSを選定していただければと思います。

過去には下記のような関連セミナーも実施いたしました

コーポレートサイトで失敗しないCMS選定と導入のポイント

このセミナーは終了しました

対象者
・コーポレートサイトリニューアルを検討している担当者(広報/事業部)
・BtoBサイトリニューアルのプロジェクトマネージャー
・Webコンサルティング・制作会社などの営業担当者

セミナー概要
企業Webサイトのリニューアルは、営業、広報、情報システム、経営企画など、さまざまな部門の担当者が連携・協力する必要がある難易度の高いプロジェクトです。また、プロジェクトが成功するためには、これらの部門間の意見の対立を乗り越え克服する必要があることが往々にしてあります。

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